ネイティブ向け書籍を活用し、英会話力を上げる

ネイティブ向け書籍を活用し、英会話力を上げる

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本当の意味での英会話力をつけるための方法論として、会話に直結した練習法を実践するだけでは足りません。
何が足りないかというと、リーディングとライティングです。
その中でも今回の記事では、リーディングにフォーカスを当てたいと思います。


初めに、あなたに質問します。
あなたは具体的にどういった方法で英会話力を向上させようとしていますか?

・フレーズや会話集などを覚えている
・会話に必要な語彙力をつけている
・リスニングやディクテーションなどをしている
・英会話をしている
・発音練習をしている
・文法の勉強をしている

おそらく、おおむね上記のようなことをやっているのではないでしょうか。
これはこれで、確実に英会話力を向上させるうえで、大切ですし、効果的です。
むしろ上記の少なくとも一部、できれば全部を、こつこつと確実に毎日行っていれば、それだけで、だいぶ英会話力は向上します。
理由は単純です。英会話に直結したことをやれば、英会話が上達するのは当たり前です。
もし上記方法を実践しているのに、英会話力があがらないのであれば、それはやっている内容がレベル的に合っていない、あるいは、そもそも集中していないからです。

でも、わたしは、上記方法だけでは、本当の意味での英会話力をつけるための方法論としては足りないものがあると思っています。
何が足りないかというと、リーディングとライティングです。

その中でも今回の記事では、リーディングにフォーカスを当てたいと思います。ライティングに関してはまた別の機会にでも触れます。

その前に、そもそも英会話力とは?

英会話力とは、英語を使って会話して、相手に自分が伝えたいメッセージを確実に伝え、相手が言っている内容を誤りなく理解する力です。
もちろん、ネイティブ同士の会話でも勘違いは起こりますので、100%はないと思っていますが、ざっくりと定義すると上述の通りです。
英会話力の向上とはこのスキルを上げることです。

リーディングとは?

私が今回ここで言うリーディングとは、英会話の教科書等を読むということではなくて、ネイティブがネイティブ向けに書いた書籍等を読むということです。
この一見、直接会話とは関係のなさそうなことが、英会話力のバックボーンをより強固なものとしてくれるのです。

なぜ読む?

リーディングのメリットは計り知れません。いくつか挙げます。

ネイティブ的教養がつく
・語彙力がつく
・英会話教材などの分かりやすさを念頭に作られたものではなく、本当にネイティブがネイティブ相手に使う表現や、ネイティブの文化をじっくり学べる
・英文法の感覚がつかめる
 英文法を理屈として学んでも、会話で使えないのは、英文法の感覚をつかめていないからです。大量リスニングとスピーキングをすることによってももちろん感覚はつかめますが、リーディングも取り入れるとさらに盤石なものとなっていきます。
 また、aやtheなど、日本人の方にとって感覚的に分かりにくいものの感覚が少しずつ身につきます。
・楽しい

何を読む?

自分に合ったものを直接本屋に足を運んで見つけるのがおすすめです。
最終的には自分で決めるしかありませんが、探すうえでざっくりとポイント挙げると、例えば以下があります。

・興味をひかれるもの
 これが最優先。
・簡単すぎず難しすぎず
 自分のレベルに合った本を見つけるのは、理想論に近いのですが、一応考慮したい項目です。
・できればオーディオもあるもの
 オーディオがあれば、リーディングをすると同時にリスニングの練習にもなります。

細部にまで注意を払う

流し読みは、聞き流しと同じく、あまり意味がありません。
読む際には、例えば以下の点に注意を払いながら読んでみましょう。

・内容
 これは興味のある本を選ぶことで、おおむねクリアできます。
・様々なパターン
 文法や語彙、フレーズ等の使われ方
・その都度テーマをもつ
 例えばaやtheに注目してみよう、とか、前置詞の使い方に注目してみよう等々

読みながら「へー、なるほどね」みたいな感覚を保つのが重要です。
もし疲れたら無理をして読み進めるのではなく、休みましょう。無理に読み進めると、流し読みの癖がつく可能性があります。つけたいのは、読むと常に注意を払う、という癖です。

テーマはリスニングですが、こちらの記事が参考になると思います。

わたしのおすすめ

もしこれからリーディングに取り組むのであれば、ネイティブの子ども向けに書かれた伝記系の本から入るのがおすすめです。
例えば、以下のWho Was(Is)シリーズなんかは最高だと思います。
ものによってはオーディオブックもあります。

分けるのをやめよう

「わたしは英会話がしたいので、会話に直結したものしか学びません」
「わたしはものが読めればいいので、英会話は学びません」
たまにこういった態度を見かけます。
確かに効率を追うのであればそれはそれでありかと思います。が、高レベルな英会話をしたいのであれば、これはあまりに偏ったものの見方であるように思えます。
全部やれば、元々ターゲットにしている能力も相乗効果的に伸びます。

英語ではこれをcarry over等と言ったりします。
ときには、一見関係ないと思えたことをやったほうが、長い目で見ると自らの成長の助けになることが多々あることは、人生経験のある人であればすぐに分かることだろうと思います。

FAQ

Q:いろんな本をどんどん読んだ方がいいか? それとも同じ本を繰り返し読んだ方がいいか?
A:両方です。いろんな本を繰り返し読むのがいいです。ただ、最初の数冊に関しては、ゆっくりと、一章ごとになんども繰り返してから、次の章に進むのがおすすめです。あれこれと次から次へと飛び回るより、焦らずたゆまず、じゅくりと確実にやりましょう。

Q:読むの苦手なんですけど。
A:読まないから苦手なんです。やればできます。外国語を学ぶのは簡単じゃないんです。本気出しましょ。

Q:でもやっぱ、会話に直接関係あることをやるほうが大切だと思うのですが。
A:私が言っているのは会話に直接関係あることをやりながら、リーディング『も』やる、ということです。『も』です『も』どっちかではなく、両方です。
Q:ええ、それは大変(汗)
A:大変なのは当たり前です。でも、本気で頑張るとどんどん楽しくなりますよ(笑顔)中途半端が一番つらい。

Q:漫画が好きなので漫画本でもいいか?
A:もちろん!

終わりに

なんとなくでもいいので、英会話力を向上させるためにリーディングも取り入れるメリットがあることが、この記事を通して伝わっていれば幸いです。
もし、分かりにくい部分などありましたらそれは私の力不足です。頑張ります。
でもまずは、騙されたと思って、リーディングも頑張ってみましょ!

Bye for now!
Shannon