帰り際にIt’s nice to meet you?

帰り際にIt’s nice to meet you?

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英語の教科書を通して学ぶ初対面の挨拶。
会った時に It’s nice to meet you.と言い、
別れ際は It was nice meeting you. と言うように習った方も多いと思います。
ところが特にカジュアルな場面では教科書通りに話さないネイティブがたくさんいます。
ここでは実際にネイティブがカジュアルな状況で初対面の時によく使う挨拶をいくつかまとめてみました。
ただ、実際の場では相手によって言うことがまちまちであるため、基本ルールとしては「基本的に相手が言っていることをオウム返しすればOK」です。


帰り際にIt’s nice to meet you

先日ある生徒さんにこういう質問を訊かれました。
「初対面のネイティブに帰り際、It’s nice to meet youと言われました。私は違和感を感じました。ネイティブでも間違えることがあるのでしょうか?」
そこで私は回答しました。
「もちろんネイティブでも間違えることは多々ありますが、それに関しては普通です」

みなさんは教科書を通して英語で行なう初対面の挨拶について学んでいると思います。
会った段階ではお互いの名前を名乗った後「(It’s) nice to meet you」と言い、別れ際の基本挨拶は「It was nice meeting you」である、と。
後、相手が先にセリフを言った場合は「(It’s) nice to meet you, too」と、後ろにtooを付けるように教わったのではないでしょうか。

ところが実際にネイティブの人は初対面で全然教科書に載っていないようなことや、教科書のルールを平気で破ったことを言います。
教科書はあくまで物事をシンプルにするためにあらゆることをルール化していますが、実際は本当に人それぞれです。
今回は少しカジュアルな場面で実際にネイティブがどのように初対面の挨拶や、別れの挨拶をするかについていくつか例を出しながら紹介します。

先に結論:基本的には相手の言っていることをオウム返しすればOK

具体例に入る前に結論を言います。
実際の場面では基本的には相手が言っていることをオウム返しすればOKです。
人によって初対面の時にかける言葉にばらつきがあるため、とりあえずのざっくりルールとしてこの点だけ押さえておけば大丈夫です。

あるいは相手が何を言ってもマイペースに教科書通り言っても良いですが、柔軟に色々な表現を覚えたかったら、相手の言っていることをとにかく真似して、表現のバリエーションを増やすことを推奨します。
実践の積み重ねですね。

ほとんどのネイティブはそもそも細かいことを気にしていません。間違えてもいいので、気楽にやりましょう。

初対面のやり取り例:出会い

先に一点。ここでは大体の教科書に載っていると思われる、標準的な挨拶はあえて載せません。
教科書には恐らくほとんど載っていないパターンをいくつか紹介します。

How are you?

CONVERSATION

Hi. How are you?

Hey! How are you?

I’m John.

I’m Marry.

So, I’ve heard that you’ve been friends with Steven, you know, for quite a while now, right?

Yeah, I met him like a few years ago at……

初対面なのにいきなりHow are you?と入っているのが分かりますね。
これは地域にもよるのですが、そこそこある初対面のやり取りです。
この場合、基本的にHow are you?という質問に対してはいちいち回答しないで、そのままオウム返しするのがオーソドックスなパターンです。
ちなみにこのやり取りをやっている間に大体握手をしています。

What’s going on?

CONVERSATION

Hey, what’s going on?

Hey, what’s going on?

Name’s John.

I’m Marry.

What’s going on?と来ましたね。
これは初対面の挨拶だけでなく、普通にWhat’s up?やHow are you?などと同じように多様される挨拶です。特に比較的若い男子に多いですね。
これもそのままオウム返ししておけばOKです。

ちょっと変則:オウム返しをすると不自然なパターンI’ve heard some good things about you.等

オウム返しをすればOKと言っておきながらオウム返しをすると不自然なパターンもあることをここで触れておきます。
次の会話を見てみましょう。

CONVERSATION

Hi. So you must be Maria. I’ve heard some good things about you.

Hi. Thanks. Uh… What’s your name?

John.

Oh, so you’re John. It’s nice to meet you.

Yeah, nice to meet you.

この場合、相手はJohnはMariaについて友達などから話を聞いている状況を前提としています。
共通の知人がいる人同士で初対面の際、上述のようなやり取りは実際によくあります。
I’ve heard some good things about you.と最初の人が言っています。
これは「あなたについて色々と良いことを聞いていますよ」という意味ですね。日本人同士の初対面だと少し大げさな感じがしますが、ここは文化の違いも現れています。自然にこういったことをネイティブの人は言います。実際にどの程度友人から良いことを聞いているかどうかは別として・・・
このような場合オウム返しをすると、不自然ですね。
こういったケースでは臨機応変さが求められます。
これは実践あるのみです。
相手が何を言っているのか分からなければ聞けば良いのです。正直にあまり何を言っているのか理解できないと言って、気にせずに会話を進めていけばOKです。

初対面のやり取り例:別れ

それでは今度は別れる際の例を少しだけ見てみたいと思います。
まずはタイトルにもなっているパターンからいきます。

It’s nice to meet you

CONVERSATION

Hope I can see you again soon. It’s nice to meet you.

Yeah, same here. It’s nice to meet you. See you later! Take it easy!

Yeah, take it easy!

タイトルのパターンですね。
基本は別れに関しても相手が言っていることを繰り返すことです。

It was nice talking to you

CONVERSATION

Hope I can see you again soon. It was nice talking to you.

Yeah, same here. It was nice taking to you. See you later! Take it easy!

Yeah, take it easy!

これは先ほどの例と比べるとIt was nice talking to youとフレーズが代わっていること以外は同じです。
これもとりあえずオウム返しでOKです。

最後はやはり実践

私はあまり理論のための理論には興味ありません。
あくまで最終的には使えるかどうかが問題だと思っています。
そこでこういった初対面の挨拶もある程度基本を理解したら、後は実践ですね。
どんどん挑戦してみてください。
ネットやホームページなんかで知識を学ぶよりもあっという間に学べます。
「どこでネイティブの人の知り合いを作れば良いんだよ?」 って?
自分の頭で考えてください。
少し考えれば知り合いを作れるチャンスはいくらでもあります。
アメリカ大使館や米軍の基地でやっているイベントにも少し目を向ける等・・・
これはこれで一つのテーマになるので今日はここまでにします。
See you later!